第30回を迎える東京国際映画祭。今年は「銀幕のミューズたち」として、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの4名が特集されています。
13年前の名作「花とアリス」が上映&蒼井優、鈴木杏、岩井俊二が登壇するということで、チケット争奪戦を経て、参加してまいりました!
「花とアリス」をスクリーンで初鑑賞
この映画が公開された13年前は劇場で観ることができなかったので、今回がスクリーンでの初鑑賞。いやー、やはり大きなスクリーンで観るのはいいですね。
鈴木杏のアップの破壊力はあいかわらずだし、蒼井優の透明感のある危なっかしい色気が素晴らしいと改めて感じました。
伊藤歩、木村多江、広末涼子など、今でも第一線の女優陣はもちろん、大森南朋(蒼井優と熱愛報道があった)が出てきたときは「ああ!この時点で共演してたんだ・・・」としみじみ(笑)阿部寛もひょっこり出演していますし、パパは平泉成ですし、大沢たかおはパンチラ、パンチラ言ってますし、ホント豪華で、色褪せない作品だなあと思います。
蒼井優、鈴木杏、岩井俊二登壇
今の「花とアリス」はどうなってる?
蒼井優「もう実写化は無理だから、アニメ化(花とアリス殺人事件のこと)したんですよね?(笑)どこの保険に入ろうとか、たぶん夢のない話になってしまう。」
鈴木杏「2人が幸せな家庭を築けているかは疑問(笑)」
岩井俊二「(ぜひ続編を撮って欲しいと観客から強い主張)宿題にして持って帰ります。」
本作を振り返ってみて
蒼井優「若いときってこんな鼻声だったんだ」「亡くなってしまいましたけど、篠田昇さんというカメラマンさんのまなざしがステキだなと。」
鈴木杏「わたしはもともと岩井さんの映画が好きだったので、今でも岩井さんと映画を作れたんだなと、不思議な感覚に陥ります。」
好きなシーン、思い出
蒼井優「杏が体育座りして、イヤホンで落語を聞いているところが好き。あと、生まれて初めて白塗りをした時のこと。監督、スタッフに見られた瞬間、恥ずかしくて、涙が出てきた。当時は初々しい感性があったなと思います。最近は中国人役(ミックス。のこと)で、なぜかパンダの髪飾りをさせられたりもしてますが、全く気にならなく図太くなりましたね。(笑)」
鈴木杏「優ちゃんの(セリフ)『冗談・で・す・よ』がたまらなく好き。あと、喫茶店で宮本先輩とデートするシーンで、鏡の後ろに優ちゃんが写って、階段の下からガッツポーズする時の顔が忘れられない。」※俺も海辺の『冗談・で・す・よ』がベストシーン。
東京国際映画祭に参加するのは初めてなのですが、チケットの争奪や観たい映画のスケジュール調整など、本気で参加するには一週間ぐらい有給を使うぐらいの覚悟が必要なお祭りですねー。
今回、満島ひかりや宮崎あおい、安藤サクラが登壇する回が、平日の早い時間(11時台や15時台)しか上映がなかったことを考えると、「花とアリス」の18:50上映開始は、社会人には非常に優しい上映時間で、この時間じゃなければ参加は難しかった。本当に運が良かった。
個人的には大満足の東京国際映画祭となりました。